米国赴任131週目が終了。
先週の土曜日、近所のカフェでブランチがてら優雅にペーパーバックを読んでいたところ、近くにいた男性が何か言いたげにニコニコとこちらを見つめているのに気づきました。本の表紙を見て題名に気づいたのでしょう。
Have you read this? と語りかけたところ、Yesとの答え。おもしろかったが一つ欠点がある、それは火星は地球より太陽から離れているので太陽光発電はできないということだ。火星探査にはNASAにMars Directという計画があってだな、うんぬんかんぬん、と止まりません。宇宙オタクですね、このおじさんは。
私が読んでいたのは The Martianという小説。火星に取り残された宇宙飛行士がどうやって地球に戻るかを描いたSF小説です。この本は先月買っておいたのですが、あるきっかけで最近熱心に読んでいたのです。
このエントリから感じたのは、英語は量であるということ。リーディングにしてもリスニングにしても量と期間が必要ということです。
リスニング対策のためのリーディングを最近取り入れ(読めないものは聞けないということ)、子供向けの本などをぼちぼちと読んでいる私ですが、ここはさらに加速させなければというわけで、手元にある買ったばかりのThe Martianを集中的に読み始めたのです。
ビジ英もラジオ英会話もストップして(ビジ英が再放送週だったのはラッキー)、休日や、平日朝晩のかなりのプライベートタイムをThe Martianに捧げて3週間、昨日やっと読み終えました。
実はアメリカではこの小説を原作とした映画が公開中で、公開中に小説を読み終えて映画を見るという目標もありました。そしてそれは昨日達成されました。
小説を読み終えたその足で、クパチーノの映画館AMCに映画を見に行きました。主人公の悪戦苦闘がどう映像化されているか期待していたのですが、映画というのは細部はばっさりと省略されるものなのですね。主役はマッドデイモン。観客は結構入っていました。
日本でも2016年2月に邦題オデッセイで公開予定ですので、それまでに原作を英語で読んでみてはいかがでしょうか。原作のほうがおもしろいですし、原作と映画の違いも興味深いので。
現代版ロビンソンクルーソーといういう人もいますが、私は冒険野郎マクガイバーを思い出しました。手元にあるがらくたと科学的知識を使って苦境に対応するという所が似ています。
ひとつ気づいたのはペーパーバックが意外と読めるということです。もちろん辞書は引くので手元に iPad の辞書を並べての読書になります。
これまで何度もトライして挫折してきたペーパーバックが読めるようになったのかと感慨深いです。
The Martianの総文字数は概算で121,000文字でした。
一方、ビジ英はビニエット5回分で概算1,000文字。年間24レッスンとして24,000文字。
1年間で読むビニエットの5倍の量を3週間で私は読み切ったわけです。これが多読の威力か、、