2009年11月アーカイブ
NLPのセミナーに行って以来、
関連本を読んだりしています。
「強いリーダーはチームの無意識を動かす」
という本を読みましたが、ためになることが
多く書かれてありました。
ここでは英語に関する記述について取り上げましょう。
日本人は、英語を母国語とする人に混ざって議論すると、
話に入り込むチャンスがない場合が多いですが、
それは英語と日本語の構造によるというのです。
英語は文の前半で何を言いたいかがわかるので、
相手が話し終わる前に次の人が話を始めるが、
日本語は文の最後まで聞かないと、
相手の言いたいことがわからないため、
相手が話し終わるのを待って、次の人が話し始める、
というのです。
そういうこともあるのでしょうね。
日本語は重要なことを話の最後に持ってくるという、
この性質を使って、NLPには相手を説得させる
テクニックがあるのですが、詳しくはこちらの本をどうぞ。
強いリーダーはチームの無意識を動かす
ねむり
今回のビニエットから(34ページ)に、
「かつては新聞社の重要な収入源であったclassified ads
についても、無料のオンラインのサイトができており、
このことも(新聞社にとっての)痛手になっています。」
とありますが、この無料のオンラインのサイトとは、
craigslist
のことですね。
日本版もあり、上のリンクは東京版になります。
テキストのみのサイトで昔懐かしい印象です。
今読んでいる本「フリー」にもcraigslistのことが出てきます。
本書によると、2006年の収入は約4000万ドルだそうで、
その年の新聞社のclassified adsで減少した収入は3億ドルを
超えるそうです。
つまり、craigslist自身はそれほど儲かってはいないのです。
その差分はどこに行ったかというと、サイトのユーザである、
広告を出したい人と、仕事を求める人々です。
有料広告ではないため、より多くの広告が長い期間掲載され、
ユーザにとっては非常に良いものになるということです。
フリーは素晴らしいのですが、これはしょうがないのだ、
と本書では言っています。
フリーは重力のように抗えないものだ、と。
藤原正彦の「国家の品格」を読みました。
数年前のベストセラーです。
西洋の論理の世界は実は間違いだ。
自由と平和なんて嘘っぱちだ。
日本の情緒や武士道こそ大切にすべきものだ。
というお話で、なるほどベストセラーになるのも
わかる気がする本でした。
この中に英語に関する記述があったので拾ってみましょう。
<ここから>
産業革命がイギリスそしてアメリカで起こった結果、
世界中の子供たちがなきながら英語を勉強している。
侵略者の言葉を学ばなければいけないのですから。
もしも私の愛する日本が世界を征服していたら、
今ごろ世界中の子供達が泣きながら日本語を勉強
していたはずです。まことに残念です。(13ページ)
<ここまで>
確かに。
<ここから>
日本人が英語下手なのは、小学校から教えないからでも、
中高の英語教師のせいでもありません。主な理由は2つあり、
一つは英語と日本語があまりに異なることです。(中略)
もう一つは、日本に住む日本人は、日常生活で英語を必要
としないからです。母国語だけで済むというのは植民地に
ならなかったことの証で、むしろ名誉なことです。
TOEFLのテストで日本人がアジアでビリ、というのは先人
の努力に感謝すべき、誇るべきことなのです。(145ページ)
<ここまで>
先人に感謝しつつ、泣きながら英語を勉強する日本人。
産業革命が日本で起きてさえいればなあ。
今回のビニエットは、無料のオンラインニュースサイトの
登場で、紙の新聞の売り上げが減っていて大変だ、という
話でしたね。
人間は無料というものに強く惹かれるのでしょうか。
今読んでいる、「フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略」
(日本放送出版協会)に次のような話がありました。
高級チョコレートを原価割れの15セントでと、
やっすいチョコを1セントでの
どちらを買うかと実験したら、多くの人は高級チョコが
15セントならこちらが得だという選択をしました。
次に、1セントずつ値下げして、高級チョコを14セント、
やっすいチョコを0セント、つまり、ただにしました。
そうすると、ただのチョコのほうが人気が出たそうです。
両者の差は14セントで変わっていません。
これはどうしたことでしょうか。
本によると、これは無料というのものが人間に与える
心理的影響だそうです。
例えば、無料の商品と、1セントの商品は、わずか1セント
の違いしかありませんが、消費者にとっては大きな違いであり、
無料の商品が爆発的に広がるそうです。
無料のものに私達は我を忘れて群がるのでしょうね。
そういえばこのメルマガも無料ですね。
購読料を1回1円にしたら、読者は激減するのでしょうね。。
今、世の中を席巻している、無料/FREE/フリーについての
新しい経済学がこの本から学べそうです。