1.身の回りのこと
10月31日に東京大学で行われた無料イベント「アプリから変える次世代教育〜最強語学習得術&アプリ紹介」に参加しました。4時間にもわたるイベントで,
思った以上に興味深いものでした。東大の学生が主催でした。100人ほどの参加者で学生が多かったです。
http://www.facebook.com/events/121751371312097/
講師は、元ハーバード大学日本語専任講師 優秀指導証書を受賞した羽根拓也先生と、元マイクロソフト チーフアーキテクトの中島聡さんです。中島さんはLife is beautifulというブログでも有名です。
羽根先生はアクティブラーニングを提唱されている方で、大学や企業で導入されているそうです。まず語学習得の原理としてMemorization(記憶力向上)とManagement(持続管理)の二つがあることを学びました。
「開脳」という言葉があり(これはおそらく羽根先生の造語)、脳が開いている状態では記憶力が上がります。神経伝達物質がたくさんと出ます。どういうときに「開脳」するか。それは、能動的、主体的になっているときです。
例が二つあり、一つは「ドライバーズ効果」。これは運転者は道を覚えるのに、助手席の人は道を覚えないという現象です。運転手は能動的だからです。
もう一つは「教育のジレンマ」。先生と生徒では先生は能動的になっているので開脳しますが、生徒は受け身なので開脳しません。皮肉な現象です。
能動的、主体的になるためには「アウトプット」を前提に学べば良いのです。「アウトプット前提だと開脳する」のです。
また、一度アウトプットすると、自分に足りない部分がわかります。そして、また学べるのです。
羽根先生はアメリカの大学で日本語講師をしていましたが、大学の外国語の講義は毎日あるそうです。また週に2日はアウトプットのみの講義で、ドリルティーチャーという専門の先生が担当するとのこと。この結果、アメリカの(ハーバードだけかも)大学では、授業のみで外国語がマスターできてしまうのだそうです。日本の大学での第2外国語の講義では文献を読んだりしてましたから、すごく違うと言わざるをえません。
まずは、ここまでです。アウトプットとして割と簡単にできるのは、あとで人に報告するとか、ブログで書くとか、などでしょうか。
皆さんもアウトプットの重要性は経験的にわかっていると思います。あとで報告書を書く必要のある場合は会議も必死になって聞きますよね。そうじゃない場合は適当に聞いてしまうということがあります。書評を書く前提での読書の質の高さといったらありません。
講演などでも周りの人と議論するグループワークなどを取り入れて、聴講者を主体的にさせるなどの工夫はよく見かけます。
まとめです。何かを学ぶときは、アウトプットを前提にすると良いのです。
英語学習にこの考えを取り入れることができないか、考えてみましょう。
アウトプット完了!
準備中の羽根先生
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2. 英語に関するあれこれ
楽天koboに新製品が発表されました。何かと話題の楽天ですが、三木谷社長の英語を聞いてみましょう。facebookのザッカーバーグもあるよ。
ザッカーバーグ氏、スポルスキー氏、三木谷氏ら豪華講師陣によるY Combinator/スタンフォードの「2012 Startups School」開催。動画公開中
http://www.publickey1.jp/blog/12/y_combinator2012_startups_school.html
三木谷社長、すごいじゃないですか!