今回のビニエットの (5) でマクミランが言うには、イギリスでは賃金を法的最低レベルに引き上げるためにチップを充てることは禁じられている、ということでした。
アメリカでは、サーバは賃金が低いからチップをあげないといけない、と言われています。
私のオフィスの掲示板に、労働基準の法令に関する張り紙があり、興味深いことが書かれてありました。
一つ、Federal minimum wage は $7.25/hour。
一つ、従業員がチップを受け取るなら、$2.13/hourでよい。
一つ、チップを合わせても最低賃金額に達しない場合は、その差額を雇用者は従業員に支払わなければならない。
ななんと、チップの額が少なくても、従業員は最低賃金額が保障されているわけです。こりはいったい。。。賃金が少ないからチップをあげないといけないわけでは、ない。。?
それにしてもサーバに有利な仕組みですね。サービスが悪かったらチップを下げればよいですが、料理の味が悪くても料理に対して支払う額を下げるわけにはいきません。
私としては料理の出来に応じて、料金を変動させる仕組みがあったほうが、料理人にも公平だと思いますが。。fairness を重んじるアメリカなのに。。味は好みがあるので判定は難しいかもしれませんが。
サービスの質より料理の質のほうが重要だと思ってしまうのは私が男だからでしょうか。
米国赴任145週目が終了。
エルパソから11時間、12月28日の朝5時前にテキサス州サントニオに着きました。昨夜はコーチクラスの隣の席にも乗客がいたので、横になれずに寝にくかったです。11時間列車に乗っても同じ州内。テキサスは日本より大きいんだと思います。
今日はレンタカーでオースティンまで行きます。まずはレンタカーを借りにサンアントニオ空港までバスで1時間。まだ夜明け前で真っ暗ですが、Google Maps のルート検索機能のおかげで、地元のバスにも乗れます。
空港で借りた車が Mazda3 ってやつで加速が良かったです。
サンアントニオからオースティンは車で北へ1時間ほどですが、途中で寄る所を事前にネットで調べておきました。まずは Natural Bridge Caverns へ。Cavern とは大きな洞窟ですね。エルパソでは大雪のため、カールスバットの国立洞窟公園に行けなかったので、ちょうど良かったです。普通の鍾乳洞でしたが。
https://goo.gl/photos/89xcBHPGtetAQnF58
次に、Grueneというドイツ移民の村へ。歴史地区として保存されており、無料のワインテイスティングもあります。ドイツ移民の村のためか、ワインも甘いやつが名物。
https://goo.gl/photos/7BdN5MHXHx86AiCq5
さらに、サンマルコスって町のテキサス州立大学にある Glass-bottom Boat Tour に参加。ここには湧き水が作る源流があります。ガイドさんがriver head と何度も言うので、その場で辞書で調べて、源流という意味だと知りました。ボートの底がガラスになっており、川底にある草や動物(魚や亀)を観察するというものでした。
https://www.youtube.com/watch?v=W38TSF647S0
https://goo.gl/photos/XuAXBZQ3zzeBKyT66
いよいよオースティンに着き、まずは Whole Foods Market のオリジナル店舗に寄りました。Whole Foods Market はカリフォルニアにもありますが、オーガニック食品を売る少し品のあるスーパーというイメージがあります。この1号店は店内で飲食できる施設も整っていました。
http://www.wholefoodsmarket.com/
https://goo.gl/photos/jiC9kqwMSf462g357
ホテルにチェックインした後、予約してある電気自転車によるフードツアーへ。参加者は私一人でプライベートツアー状態。
http://rocketelectrics.com/rentals-tours
Lady Bird Lake という貯水池の遊歩道を電気自転車で走り、オースティンの市街地へ。この湖は オースティン近郊出身のLady Bird Johonsonというファーストレディーがおこなった湖の自然保護活動にちなんで名付けられたようです。
https://goo.gl/photos/4u3KhCbzeoLSwBMX7
オースティンについては何も知りませんでしたが、ツアーガイドによると、ここはテキサス州の州都で、テキサスの他の都市に比べてダウンタウンに住む人が多い街(サンフランシスコやマンハッタンのような感じ)であると。IT企業も多くあるということです。確かにGoogle Fiberって車が走っていました。
オースティン中心部の4つのレストランを回りましたが、どこもおしゃれでテキサスとは思えない。
https://goo.gl/photos/M3dAAoWNia5KXPcG6
オースティンの東側は、かつてはメキシコ系住民のみが住む "segregate" された地域だったようですが、最近は再開発されて、おされレストランもできてきたそうです。
gentirification なんて、ビジ英で覚えた単語も飛び出しましたよ(ガイドさんから)。
そんな東側地区のおされレストランで、一般にこのようなレストランは何と呼ばれるのかと聞いたところ、American Bistro という答え。Bistroとはフランス料理のレストランのことかと思っていたので聞いてみると、BIstroとは近所の人が来るレストランであるということです。
私の自宅近くに Italian Amrican Bistroという店があり、これはイタリアン、アメリカン、フレンチの融合かと思っていましたが、少なくともフレンチではないことがわかりました。
https://goo.gl/photos/i9NQCrH8Jj3buzc4A
6th street (ガイド曰く、Dirty Sixth) にある地元民しか行かないという Dive Bar で食べたハンバーガーも美味しかった。
https://goo.gl/photos/mtNFWbbNUa7FbJmb6
4時間に渡るツアーの最後は、イタリアで修行したジェラート職人の店で、ジェラートとともに、アマロという食後酒で締めました。
https://goo.gl/photos/9owMXV3BiV1ZewBb7
夜はまだ終わりません。音楽の街オースティンではライブを見なくては、ということで、ツアーガイドに教えてもらったお勧めライブハウスを2件回りました。オースティン中心部の6th Streetではなく南方面でした。ロックというのか何というのかわかりませんが、オースティン音楽を堪能し、長い一日を終えました。
https://goo.gl/photos/bT4DQDTAW7g5q8wVA
https://goo.gl/photos/b1RmyHXb6tpzjnSw6
今回の旅の中で、この日がもっとも盛りだくさんな日でした。
つづく