05: 英語学習本の紹介: 2017年5月アーカイブ

今回は、単語の9割は覚えるな、という本をご紹介します。

この本、同時通訳者で英語学習サイトを運営している宮本大平先生による初著作で、同時通訳者の門外不出のテクニックを公開しているもの、となっています。

その中身ですが、日本語ネイティブが英語を話す際に、なるべく単語や文法を間違えないように、万能単語と万能表現を紹介しているものです。

万能単語とは、複数の、類似した、しかし微妙に使い分けが必要な単語群に対して、どの場合にも使える単語のことを言うようです。

万能単語として、最初に紹介されているのはmeetです。「会う」には、「約束をして会う」の意味でsee, 「偶然会う」の意味でcome across, run into, bump into, encounter等がありますが、これらすべてがmeetで表現できるというのです。

日本語で「会う」と言いたいときは、meetを使う、これが英語初心者が流暢にスピーキングするときのコツであり、同時通訳者も使っているテクニックということです。

一方、万能表現とは、日本語の文の語順を変えずに、そして、文法ミスをなるべくしないような表現のことです。

文法ミスをしない表現とは、時制の一致を考えなくてもよい表現、日本人には難しいとされる関係代名詞、無生物主語を避ける表現、などです。

本書で紹介されている万能単語、万能表現は、スピーキングにおいて、多くの語彙の選択に悩まずに、また、文法の選択に負荷をかけずに、しかも、文法的には正しい英語を即座に作るテクニックとして有効であると感じました。

著者が他のところで語っているのですが、日本語から英語への変換を瞬間的に行うのが同時通訳者には必要なスキルであり、そのためには語彙の選択と、文法操作に負荷をかけることない万能単語と万能表現が有用ということです。

もちろん、リスニング用に「残り9割」の単語や文法表現を知らないと、理解できないでしょうし、著者も英語を極めるためには、残り9割の単語や、文法をすべて覚えてくださいと言います。

私も、これらの万能単語、万能表現を使うことによりスピーキングを流暢にしていきたいと思います。


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